< 自己紹介 >

生まれも育ちも広島です。
広島大学とは学生時代からの縁があり,大学移転前の千田キャンパスに通学した最後の世代です。
この度,立場変わって広島大学に改めてお世話になることになりました。
緑豊かな広大なキャンパスにて,新たなスタートを切りたいと思います。

※ 影山先生は個人用のウェブサイトを運用されております!
「大学院生の受け入れ状況」や「先生の研究動向」,「指導方針」等々,有益な情報が多数掲載されておりますので,上記「個人用のウェブサイト」の箇所をクリックいただき,サイトをご覧くださいますようお願い申し上げます。

< 研究分野 >

小学校から中学校,高等学校に渡る図形・幾何の学習と指導に興味があります。

以前は,図形や空間についての考える力がどのようにして/何をきっかけにして成長するのかを,視点の移動やイメージ活動,図や言葉を使った表現活動からつかもうとしてきました。
「これらは単独で働いているわけではなく,お互いに影響を与えあっている」という思いは昔も今も変わりません。
算数・数学授業を作るときのポイントは,子どもにいかに「数学性」を意識させることができるかにあると思います。
たとえば,新課程では「合同・相似」は小中にまたがって指導されることになりますが,

「2つの図形は同じだ(同じにみえる)」 perceiveによる理解

「なぜそう思えてしまう(そうみえてしまう)?」 conceiveによる理解

を定式化することは,算数・数学的に面白い問いだと思います。
そして,conceiveによる理解を経ることがなければ,図形の性質を命題として書き下し,幾何の世界で議論することもままならないと考えます。

長い目でみたときの教材としての図形・空間の価値の1つは,具体物や図など「見た目」に基づいた判断から,「見た目」に左右されない判断への変容を促すことにあるでしょう。
生徒が,物事の真偽や価値判断を自律的に行えるようになることは,図形・幾何に関わらず,算数・数学教育の大きな目的のひとつと考えます。

< 研究室紹介 >

 研究テーマは,学生各自の関心で設定します。
しばらくは関心領域の文献にあたりながら思索を重ねていきますが,最終的には何らかの証拠(evidence)に基づいた主張をするよう期待し,促します。
在籍学生は,博士前期2年が1名,前期1年が1名です(2012/4/5現在)。