1.沿革
本専修は昭和24年5月、広島文理科大学(附置研究所を含む)、広島高等師範学校、広島女子高等師範学校、広島師範学校及び広島青年師範学校を母体として、新制広島大学の一学部である教育学部が設置され、その3学科のうちの高等学校教育科(数学科)として発足した。設置当初、教育学部は教育学部(本部)と東雲分校、三原分校及び福山分校の3つの分校、並びに11の附属学校から成り立っていた。
昭和39年4月には、高等学校教員養成課程数学科と改称された。
昭和37年には三原分校は東雲分校に統合され、昭和53年6月に、教育学部の改組により、東雲分校は学校教育学部として独立し、附属学校は広島大学附属学校部となった。教育学部(本部)と福山分校は統合して、3学科13大講座に改組された。その1つとして教科教育学科数学教育学講座となり、卒業用件として必ずしも教員免許状の取得を義務付けない、多様性を持った専修として出発した。教員組織は福山分校の2名を加え、教官定員5名、学生定員15名の構成となる。
昭和60年4月から臨時増募により学生定員は20名となっている。
講座の出発点となった広島大学東千田町キャンパス時代の教育学部
『数学教育現代化時代の海外情報』(平林, 2010)表紙より
平成元年9月、東広島市のキャンパスへ統合移転した。
平成12年4月から教育学部と学校教育学部を改組・再編した(新)教育学部がスタートした。
2.理念・目標及び使命
本コースは、従前の教育学部教科教育学科数学教育学専修と学校教育学部中学校教員養成課程数学専攻が発展・統合して形成されたもので、代数、幾何、解析、確率・統計などを中心として、数学の本質や内容、理解過程、教授・学習方法などに関する教育を行います。
本コースでは、豊かな数学文化を創造するための専門的な学力を備え、児童期から成人までの効果的学習指導実践力や学習教材開発能力などをもつ、中・高等学校教員を始めとし、幅広い教育関連分野において活躍できる人材を養成します。
3.教員組織と主な授業科目
教 授 | 池畠 良 | 解析学概論,解析学研究法II,解析内容研究 |
小山 正孝 | 数学教育学概論II,数学教育方法実践研究,中・高等学校教育実習入門 | |
下村 哲 | 微分積分額及び演習,コンピュータ基礎演習I,解析学研究法I |
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寺垣内 政一 | 幾何学概論,幾何学研究法I,幾何内容研究 | |
准教授 | 影山 和也 | 数学教育デザイン論,数学教育評価論,数学教育史 |
講師 | 北䑓 如法 | 代数学概論, 代数学概論演習, 代数学研究法Ⅰ, 代数学研究法Ⅱ |